
書籍「売れるデザインのしくみ」を読んだときにメモしたノートが出てきた。3, 4年前に読んだ本。2009年に出版されたと知って驚き。10年前と言えば、ちょうどWebデザイナーとしていろんなことを吸収してた頃だなぁ。この辺りの情報ももちろん当時も吸収してたけど。改めてあるあるだなーと苦笑いして振り返ること多々。備忘録として残しておく。
デザイン戦略
デザイン戦略 = 雰囲気や世界観 = トーン・アンド・マナー(トンマナ)
アートディレクションの役割は、あくまで「正確なインプット」によって正常に作動するアウトプットすること。
デザイン知識のコレクション化は一緒に作った気になるが実は何もしていない(この記事もまた然り...)。
視覚的なマーケティング
- 形状(すでに流通しているものと形状を変える)
- トンマナ(異ジャンルの高品質のものと、同じトンマナを付ける → 最も費用対効果あり)
- クラス(デザインの品質を上げる)
女性ファンが多い人気サイトの共通点
- 文字の色やイラストで、受け取って欲しいイメージをきちんと再現できている
- それが女性側からの視点で考えられている
経営戦略がうまくできている企業(あるいはサービス)
強みがはっきりしている(差別化)
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クリエイティブのコンセプトを立てやすい
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デザインの発注もはっきりする
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デザインの提案もはっきりする(クリエイターはデザインや表現がしやすい)
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デザインがマーケティング戦略になる(ポジショニング)
BADケース
デザインの発注がはっきりしない(ゴールが見えないままデザインスタート)
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戦略やマーケティングのない、クリエイターの感性に頼ったデザインの提案になりがち
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マーケティング |
デザイン |
| 4大メディア時代 |
リサーチ、アンケート、統計、データベース |
多数決、鶴の一声、知名度 |
| メディアニュートラル |
心理学、脳科学、感情、経済学、人間行動学 |
潜在意識、問題解決、未来想定 |
デザイン戦略の「方位・角度・タイプ・テーマ」
「雰囲気」を分かりやすく決め、その雰囲気をどれだけの人に理解可能であるかということが、デザイン戦略におけるターゲティングのカギ。
まずは潜在意識でパーミッションしてもらい、次に「見る」「興味を持つ」という第2ステップへ誘導する。
ものの価値として対象にふさわしいデザインを施す。
提供側の好みではなく、ターゲットが感じたり、望んだりするところの「価値観」そのものを視覚化して要素として盛り込む。
伝えたい宝がないサービスからはクラスアップしたデザインはできないが、魅せるべき宝箱のフタを開け、そのきらめきを魅せる( = 視覚戦略)。
デザイン戦略の「方位」
「シンプルでオシャレでリッチ感があって環境にやさしいイメージでユーザビリティに優れていて、売れるサイトのデザインを作りたいのですが・・・」
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デザインであれもこれもと欲張るのはオススメできない
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一番大切なことを伝えるために大きな方向付けをしておく(多くのインプットがあると何も伝わらない)
第一印象を大切にする
人は詳細ではなく、基本的に「周辺環境も含めた全体像」=「醸し出す雰囲気や世界観」でものを判断している。
そこで最も大切なのは「アイデンティティ」であり、それをビジュアルで表現するためのトンマナを「決定する」必要がある。
概要から詳細までを一度に伝えようとしない
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一番大切なことを伝えるために大きな方向付けをしておく(最悪なのは、目指す対象も、自分の自覚もないこと)
第一印象を大切にする
2軸のポジショニングマップを作る
ポジショニングを踏まえた上ならば、市場ともマッチしながら自由で独創的なクリエイティブで勝負できる。自社の専門性や能力のポジションを確認して、デザインもそれに見合う実装をする。
「センスよく」はニッチの方向を求められていることはほぼない
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大手のトンマナを感じさせる事で、安心感を与えたり、ストレスを取り除く場合が大いにある(メジャー企業は、プラスか、少し弱めることでセンスアップする)
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事業背景という現在地からターゲットに気持ちを寄せ、一歩を踏み出す
デザイン戦略の「角度」
マスマーケティングからニッチマーケティングの時代。
よりパーソナル向けに、より効率よく。
相手にとって重要なストロングポイントを中心に戦略軸を考える
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本人が何度も繰り返し「前向きさ」や「自信に満ちる」イメージを描き続けられるもの = 経営者や発注者が大切にしていることや、これからやりたいことなどを熱心に願うこと、それに向ける真摯な気持ち
「ターゲットがお金に代えがたいと思っているモノ・コト」の価値を知る
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「私はあなたと同じ価値観を持っている」ということを「同じ雰囲気や気配、空気感」で伝え、共感を呼ぶ
デザイン戦略の「タイプ」
「こんな人に来てほしい!」という切なる願いがある一方で、「こんな人には来て欲しくない!」という望まない客のふるい分けも必要。
デザインは「使命」があると同時に「完成度」は人に喜びや幸せを与えるものだ。
デザイン戦略の「テーマ」
アイデンティティをデザインする = 想いを可視化(見える化)
- ものへの置き換え(売りたいものをテーマのものに置き換える)
- ことへの置き換え(ものの特性からユーザーベネフィット(ターゲットに与えるメリットや影響力)を据える)
- 音への置き換え(差別化や未来設定を考える際の大切なポイント。ブランディングの核やイメージを引き出すきっかけとしてテーマを選ぶのは効果的)
- 風景への置き換え(言葉からイメージへの変換。潜在的な「理想郷」を導き出すことができる)
- 色と形への置き換え(コンセプトから生まれてきた色や形に置き換える)
ポジショニングデザイン = トンマナ攻略のススメ
- デザインの結果は、仕事の大きさや企業のネームバリューではなく、プロジェクトに携わるチームの関係性と、発注時のゴール設定にある
- デザイナーは上流工程から関わるべき(どんな風に自分たちが見られたいのかという一番根本的なところをきちんと決めるコミュケーションデザインとして)
- デザインリニューアル時、現状より「クラスを下げない」
- ブランド名からどれだけそのブランドをイメージできるか・浸透しているかは、トンマナの強さに比例する
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狙った視覚効果の設定が必要
おわりに
現状が厳しい、先が見えない人、元気をなくしている人、壁にぶち当たってる人、そんな時こそ「デザインの出番」。
「美しい」ものを「美しい」、「素敵」なものを「素敵」と感じられる人は幸せのオーラに満ちている。